平和の太陽

「平和の太陽」は、ユネスコ設立50周年と広島市被爆50周年記念事業の一つとして、1995年に開催されたコンサート「ピース・ワールド・イン・広島’95」で誕生した楽曲です。
音楽を通じて各国の子どもたちが広島に集い、平和な未来に思いを寄せた歌声を全世界に発信する。このコンサートの中で子どもたちが歌う、生きる喜びと希望に満ちた新しい平和賛歌を、世界中から募集しました。
その結果、800点余りの作品が集まり、日本を含む50カ国の国内一次審査を通過した109点が、1995年3月21日、パリのユネスコ本部において行われた世界最終審査に。その中からグランプリに輝いたのが、レバノンの小学校教師から寄せられた「平和の太陽」です。
この平和賛歌は、1998年8月6日の平和記念式典で児童合唱団によって歌われ、1999年に開催された「世界音楽祭オーガスト・イン・ヒロシマ’99」では、広島とパリのユネスコ本部を結ぶ衛星中継で、総勢400人の平和を願う歌声が世界に発信されました。

1994年当時、「ピース・ワールド・イン・広島’95」実行委員会によって配布された「平和賛歌」募集要項。(野坂忠守氏提供)


平和の太陽

作詞:ウワファ・マハメッド
作曲:マヘル・ムヘディン・メゼール
訳詞:原 正幸
詩補作・編曲:池辺晋一郎

          平和の太陽 ふるさとに
           光を日々 あふれさせ

           絶えることのない 平和
           すべての人の 望み
           道を照らし 天地歌い
           平和が築く この砦

           ぼくたちの世界 明るい世界
           わたしたちの未来 美しい未来
           世界に注ぐ あたたかい光
           光を受けて ぼくたちの未来

           道を照らし 天地歌い
           平和が築く この砦
           希望の砦 太陽よ
           平和の砦 太陽よ
                 ラララ・・・