どこにあるか

響け!平和の鐘実行委員会が2015年から再び響かせはじめた「平和の鐘」は、広島市の平和式典(平和祭、後に平和記念式典)で撞かれた歴代の鐘のうち、2代目にあたります。
この2代目は、昭和24年8月6日の第3回平和祭で撞かれて以降、ながく忘れられたまま中央公園ハノーバー庭園の近く(旧市民広場)に立っていました。

この鐘は、平成25年(2013年)7月29日に開催されたイベント「ピース・フィールド」で64年ぶりに鳴らされていますが、平和式典当日としては、2015年8月6日に鳴らされたのが第3回以来はじめてのことで、66年ぶりでした。
なお、昭和25年は朝鮮戦争下で占領軍の意向により式典が中止されています。昭和26年は「原爆死没者慰霊祭・平和記念式」として式典が再開されましたが、鐘を使用しませんでした。昭和27年の式典では再び鐘が撞かれましたが、その際に使用したのは西区中広町の光元寺から借用した3代目の鐘でした。この年以降、式典が平和記念公園に移されたため、その後2代目が使用されることはついにありませんでした。

2代目平和の鐘は、広島市中区基町5番地にあります

北緯34度23分52.5秒、東経132度27分16.7秒(世界測地系)
海抜3.3m
原爆の爆心地からまっすぐ北に約370m

都心にある広島市中央公園の中にあり、被爆したシダレヤナギをはじめとしたたくさんの木々に囲まれて静かに立っています。

「平和の鐘」の位置