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制作の経緯
2代目平和の鐘(昭和24年)
「平和の鐘」鋳造現場
安佐郡緑井村にあった広島金属鋳造所(岩本合金所)で、関係者総出で命がけの大規模な鋳造作業が行われました。
写真左上に「平和の鐘」の横断幕が掲示されています。
平和の鐘ついに完成
昭和24年8月2日撮影。
平和の鐘寄贈式(昭和24年8月5日)
広島銅合金鋳造会と関係者の皆さん。
中央に当時の市長・浜井信三氏。右隣は鋳造会会長の松村米吉氏。
2代目「平和の鐘」爆心地へ
安佐郡緑井村で鋳造された「平和の鐘」は昭和24年8月5日朝、横川駅から荷車で市内へ。金銀朱塗りの鞍をのせた牛7頭、馬3頭に引かれて、新しい「平和の鐘」が相生橋を渡り、旧護国神社前(市民広場)の鉄骨の平和塔につりさげられました。
第3回平和祭(平和記念式典)
翌日の8月6日、3千人の市民が市民広場に参列し、前日に搬入された2代目「平和の鐘」が打ち鳴らされました。左の写真手前の高さ9メートルの鉄骨の塔につられているのが「平和の鐘」。塔とともに、このまま中央公園ハノーバー庭園近くに現存しています。
現在の平和の鐘
広島市中央公園の一角に立つ2代目「平和の鐘」
2014年12月現在
当時の市内銅合金鋳造所一覧
昭和24年頃に広島市内にあった銅合金鋳造所は次のとおりです。
(調査中です。50音順に掲載)
伊井合金所、市場重工業、宇品金属工業、大田鋳造所、岡田合金所、金子合金、慶徳工業、坂本重工業、坂本鋳物、天満合金、中島鋳工所、中広合金、中本合金、野間合金、広島金属鋳造所、平賀合金、松戸合金、松村合金所、西本合金三篠鋳造所、森合金鋳造所、山福合金所、山本合金所
●平賀繁彦氏(平賀金属工業)松村伸吉氏(松村金属)からの聞き取り及び昭和39年に設立された広島非鉄金属懇話会の会員資料(西本光徳氏・三篠鋳造の提供)を参考に作成した。
●広島銅合金鋳造会は上記の銅合金鋳造所の中から名乗り出た13社で結成された。会長は松村米吉氏(松村合金所)
●赤字 は広島銅合金鋳造会の構成員と確認できた鋳造所。